バリ島 ジャラン・ジャラン録 - Prologue 1 –

バリ島日記を始める前に、プロローグとしてインドネシア・バリ島についてまとめてみたいと思う。地理のお勉強の復習のようになってしまうが、バリ島を理解していただく上で、必要と思われる部分をかいつまんで書いていくのでお付き合い願えればと思う。

Indonesia
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インドネシアは東南アジアの南に位置する島国で、東西に5,000km、大小17,500にもなる島々からなる共和国である。人口は2億3000万以上の国民の76%以上がイスラム教徒が占める。しかし多民族国家(最大民族はジャワ人)であることや、政治的にも世俗主義を標榜しており、イスラム聖法を国是とする中東のイスラム教国家とは性格を異にしている。またインドネシア憲法でも、信教の自由を保証している。

バリ島は首都ジャカルタを擁するジャワ島の東に位置する小さな島で、周辺の島とともにバリ州という政治体を構成しており、州都はデンパサール市である。(ちなみにバリ島の空港は「デンパサール国際空港」と呼ばれるが、正式名称はン・グラライ国際空港であり、場所もデンパサール市ではなくトゥバン村という所にある。)最近ではジャワ人の流入が目立つものの、元々はバリ人を中心にバリ・ヒンドゥー教を信奉する人たちの暮らす島である。

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バリ・ヒンドゥーについては以前にも触れたことがあるが、バリ島古来のシャーマニズム信仰にインドから伝来したヒンドゥー教や一部の仏教が融合したものである。ガンジス川を崇め流域の沐浴場を聖地とするヒンドゥーに対して、バリ・ヒンドゥーでは島の北西部にあるアグン山を聖なる山として崇めている。

バリ人の生活は、このバリ・ヒンドゥーを中心に据えたものとなっている。そのためバリ島においては約束をすっぽかされて、後日に理由を聞くと「村のお祭りがあったから」なんて答えが普通に返ってくる。またそれが通ってしまうほど信仰が大事なものなのである。(最近は変わってきたが)


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最後にバリ島内の代表的な観光地を書いてみようと思う。

【クタ】
ン・グラライ国際空港の北に位置し車で10分ほどの所にある。1960年代にサーファーが集まるようになったことから、観光地としての発展を遂げるようになった。バリの中でも欧米や豪州の白人(&バックパッカー)がもっとも集まる土地で、島内最大の繁華街である。夜通し営業する店も多い。近年では、クタの北部のレギャンやスミニャックといったエリアにも街が広がっている。

【ウブド】
バリ島中部より少し南寄りに位置する、山間の街である。芸術の村として知られ、伝統舞踊の劇団や、バリ絵画の画家、銀細工の工房などが多く点在し、日本人にも人気の街である。また周辺には美しい棚田が広がり、ビーチリゾートのイメージの強いバリであるが、緑豊かな土地でもあることを思い知らせてくれる。

【ヌサドゥア】
1972年代にインドネシア政府が、国策として観光開発をした土地で国際的なホテルチェーンが立ち並ぶ。一方でそれだけに街中にはバリらしい雰囲気には欠ける面があるが、ホテル内で雰囲気を味わうことができるよう各ホテルが努力をしている。ちなみにホテル・ッコー・バリもこのエリアにある。

【デンパサール】
日本語に訳すと「北部市場」との名称である。それだけに実際のバリの人たちの生活の様子を垣間見ることのできる、興味深い街である。また街の周囲には石の彫刻を並べる店が多く建ち並び、こちらを見るのもなかなか楽しい。
※「ジャラン・ジャラン」とはインドネシア語で「散歩」の意味です。


15 responses on バリ島 ジャラン・ジャラン録 - Prologue 1 –

  1. 餌釣師 より:

    中国以外には疎い餌釣師です。
    でも時間感覚だけはアジアスタンダードなんですね(笑)

  2. たけさと より:

    お祭りが優先とは、もしかして消防団なんかも優先なのでしょうね!

  3. インドネシアか~~。
    しばらく中国が続いていましたが、来年ぐらいからまた中国以外のアジアにでもいこうかな~~。
    インドネシアよさそうですね。

  4. いはち より:

    劇団四季のミュージカル「南十字星」を何度も見ました。
    日本兵がオランダ統治のこの国に行ってからの変遷を
    伝えているのだと思いますが。もう少し歴史を勉強
    しなければならないようです。
    一度は行って見たい国ですね。親日国でしょうか?

  5. shigemaru より:

    お恥ずかしい話ですが、インドネシアの場所は把握していたのですが、バリ島の位置は・・・・・。もっとフィリピンに近い場所かと思ってました。
    スタアラだと直行便が無いのでSIN経由ですね(笑)

  6. ま~く より:

    餌釣師さん
    私も昔は中国以外には疎かったのですが・・・
    こんなにバリにはまるとは思っていませんでした。

  7. ま~く より:

    たけさと さん
    消防団が現地にあるかはわかりませんが、お祭りは
    彼らにとってとても重要なものなんです。
    街中でもお祭りに遭遇することはありますよ。

  8. ま~く より:

    Dr.鉄路迷 さん
    そういえば、首都のジャカルタには日本の地下鉄の中古が走っていると聞いたことがあります。
    そんな列車に乗りに行くのも楽しいかもしれません(笑)

  9. ま~く より:

    いはち さん
    旧日本軍は統治機関が短かったこともあり、それほど悪さをしていないので、現地の人は親日的ですよ。
    デンパサールには、三浦襄というインドネシアの独立を助けた人のお墓もあります。

  10. ま~く より:

    shigemaruさん
    バリ島って名前は知っていても場所が分からない人も多いようです。
    前回のバリ行の時は後ろの席の男性がフライトマップを見ながら「グアムの方じゃないんだ」なんて言っていました(笑)

  11. さ と より:

    インドネシアと言う国
    やはり実際に旅をしないと判らないですよね
    詳しい情報 有難うございます
    台湾、韓国、香港、中国の上海じゃなく
    たまには 東南アジアにも
    行ってみたいです

  12. 落武者R より:

    これだけたくさん島がある中でなぜバリ島なのかと思っていましたが、やはり国策で開発されたのですね。

  13. ま~く より:

    さとさん
    上海のようにいつもと違う国に行くと、また新しい発見があるかもしれませんね。
    東南アジアは独特の活気があって楽しいですよ。

  14. ま~く より:

    落武者R さん
    ・ジェンキンスさんと曽我ひとみさんの再開の場所
    ・国際環境会議の開催
    と、いったようなあらゆる機会で、バリ島をインドネシア政府もアピールしています。
    でもバリ島の北東のムンジャガン島なんてところもよいところですよ。


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